日頃使っている発電機が急に動かなくなったら、困り果ててしまいますよね。
そういった場合は、焦らず適切な対処をしましょう。
今回は、発電機が動かなくなった際の対処法5つをご紹介します。
お困りの方は、今回の記事を参考にしてみてください。
また、対処しても動かない場合は発電機の買取もご検討ください。
発電機が動かない時の5つの対処法
ここでは発電機が動かない場合の基本的な対処法を5つお伝えします。
発電機に何らかの違和感があるときは、今回紹介する対処法を試せば治る可能性が高いので、ぜひ最後までご覧ください。
1.始動スイッチ・燃料コックやガソリンの確認
最初にチェックする基本的なポイントは、始動スイッチがONの状態にありガソリンが規定量入っているかどうか、燃料コックが開いているかの確認です。
焦ってしまい、目の前の基本的な操作がおろそかになっている場合があります。
ガソリン携行缶から給油する際は、錆びやゴミ・水分の混入にも注意が必要となります。
発電機を長期間使用していない場合は、まずガソリンが劣化していないかを調べましょう。
ガソリンは保管しているうちに有効成分が揮発し劣化したり、燃料タンク内の結露により水分が発生する事からガソリンを抜き取り空にして保管する事が基本となります。
発電機を使用する際は、可能な限り使用状況にあったガソリン量を補給し、使い切るか余らないようにするのが推奨されています。
燃料の問題をチェックしても発電機が始動しない原因は、キャブレター(気化器)の詰まりの可能性が考えられます。
キャブレターが詰まった場合は分解して清掃・調整が必要となりますが、簡単に分解し調整できる構造ではありません。
空気とガソリンの流量が規定値にならなくてはいけませんので、分解して洗浄するだけでは元通りの性能にはなりません。
軽度の汚れや目詰まりの場合は、燃料コックに付いているフィルターの清掃から作業を進め、
キャブレター下部のフロートチャンバーよりドレンボルトを緩めガソリンを抜き取るなどの簡易的な清掃方法もありますが、
専用工具も必要となりますのでハードルの高い作業となります。
2.エンジンオイルの点検・交換
自家用車のエンジンオイルのように発電機も使用時間に応じてにエンジンオイルを交換しなければなりません。
発電機には産業用・汎用エンジンが使われている為、どこでも手に入る安価なオイルでエンジン維持に必要な条件を満たします。
高品質で高額なオイルを使用しても性能が良くなるわけではありませんので注意が必要です。
自動車・オートバイ用などの高性能オイルを添加すると逆に性能が悪くなる恐れもありますので、メーカー指定の番手を選んで購入する事をおすすめします。
発電機のオイルは比較的少量しか入らない構造になっており、オイルゲージを目安に目視で規定量を確認し補充または交換するようにしましょう。
エンジンオイルが不足し発電機のオイルセンサーが作動している場合がありますので、その際はオイルを補充する事で始動不良は解決します。
オイル量の不足や劣化による性能不良のまま発電機を使い続けると、エンジンが焼き付き修理不能になる事も多いのでオイルの管理はとても重要となります。
発電機を使用する際は、補充・交換など確実に必要となりますのでオイルの常備は必須条件となります。
オイル不足で不調となってしまった発電機はオイルを交換しても症状は改善しませんので、大掛かりなオーバーホールが必要となります。
3.点火プラグの確認・交換
発電機が始動しない場合は点火プラグについても確認しましょう。
劣化したガソリンが燃焼室に混入する事によりプラグの点火が損なわれ、点火プラグ自体にも汚れが付着したりと性能が悪くなります。
ガソリンの確認後、点火プラグを新品に交換すると簡単に始動する場合もあります。
また、点火プラグは通常の使用でも燃焼の関係でカーボンの付着や電極としての消耗もあります。
基本として予備の点火プラグを準備しておくとトラブル回避につながります。
点火プラグ選定の際は、メーカー指定の適応品がありますので注意が必要です。
点火プラグを点検・交換する際は専用のプラグレンチを使用しますが、締める時はできる限り手回しで作業をします。
エンジン側(プラグホール)のネジ山を痛めてしまう恐れがありますので慎重に手で締め込み、最終的にプラグレンチによりトルクを掛けます。
メーカーは締めすぎによる事故を防止する為、トルクレンチを使用した作業を推奨しています。
4.エアークリーナーの清掃・交換
エアークリーナーが汚れていると空気の取り込みが効率良くできなくなりエンジン始動が困難になります。
その場合は、エアクリーナーカバーを外し内部のエアフィルターエレメントを清掃をしましょう。
取り外したフィルターは種類により清掃の仕方が変わってきます。
素材が紙などの乾式フィルターの場合は洗浄できないので、コンプレッサーでエアーブローするか、ブラシで傷つけないように清掃します。
汚れが酷く目詰まりで始動困難な場合は、清掃できないので交換をおすすめします。
スポンジタイプは劣化が酷くなければ洗油もしくは水で薄めた中性洗剤や、灯油で洗い汚れを落とします。
洗浄後は、フィルターに残っている水分を取り除きしっかりと乾かします。
フィルターが乾いたら、エンジンオイルを含ませ軽く絞り洗浄作業完了となります。
エアクリーナーが原因で発電機が始動しないと思われる場合は、簡易的に清掃をし症状が改善傾向であれば消耗品として新品に交換する必要があります。
メーカー指定のエアフィルターエレメントを使用をおすすめします。
5.バッテリーの寿命確認
発電機の始動方法には手動でロープを引っ張るリコイル式と電気的にモーターを回すセルスタート式があります。
セルモーターを使用するタイプの発電機には動力源となるバッテリーが搭載されています。
バッテリーの性能が悪くなっていると、セルモーターが回らなかったりモーターの出力が低かったりとエンジン始動に至らない場合があります。
性能低下の原因としては長期保管や充電不足により蓄電池であるバッテリーが放電してしまう為です。
バッテリーの交換目安は2~3年とそれ程長くありませんので、バッテリー交換の目安として認識が必要となります。
また、バッテリーが適正な電圧であるかをテスターを使用して計測する事も可能です。
直流レンジで電圧が12.5V~12.8Vで正常値となり、12.5Vを下回る場合は新品に交換する事をおすすめします。
また、経過年数が少ないバッテリーに関しては適正な充電器を使用する事により性能が戻る可能性もあります。
充電後はテスターを用いて適正値である事を確認しましょう。
発電機を長期間使用しない場合は、マイナス端子を外しておき、回路をカットする事で放電による劣化を防ぐ方法も有効となります。
非常時に使用するなど防災用発電機の場合は、事前に取り換え時期を決め手元に予備バッテリーを常備するのも良いでしょう。
上記5つの方法でも解決しない場合は買取をおすすめいたします。
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その他の可能性について
屋外に設置している非常用発電機は、雨や雪などによって錆びやすくなります。
外装に錆が発生していない場合でも、内部には錆や不具合が起こる可能性があるので、「外装に錆はないから内部も問題ないだろう」と放置してしまうと、非常時に稼働できないなどのトラブルが発生します。
そのため、定期的なチェックやカバーをかけるなどの対処が必要です。
また外部との温度差も影響しており、外が極寒、灼熱といった状況では発電機がうまく動かない場合もあるので注意しましょう。
外が極寒の場合は建物の中に入れて温め、灼熱の場合は直射日光が避けられる場所に設置してください。
対処しても動かない発電機は買取がおすすめ!
今回は、急に発電機のエンジンが動かなくなった時の対処方法についてご紹介しました。
「急に発電機のエンジンが動かなくなった」とお困りの方は、今回ご紹介した5つの対処法を実践してみてください。
また、今回ご紹介した対処方法でも動かない場合は、買取に出し新しく買い替えることをおすすめします。
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なお、現在注目を浴びているインバーター発電機については以下で詳しく紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。