ディーゼル車のデメリットは7選〜買って後悔する人・しない人の違いを徹底比較〜

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ディーゼル車のデメリットは7選〜買って後悔する人・しない人の違いを徹底比較〜
カイトリ男

ディーゼル車って燃費いいし軽油も安いって聞くけど、「やめとけ」って声も多くてビビり散らかしてる…結局どうなの?

ディーゼル車は燃費の良さとパワフルな走りが魅力ですが、購入前にデメリットを把握しておかないと後悔するケースも少なくありません。

この記事では、実際に複数台の車を乗り継いできた筆者が、ディーゼル車のデメリット7選を本音で解説していきます。

カタログスペックだけでは見えない「乗ってわかる弱点」と、年間走行距離別のコストシミュレーションまで踏み込んだ内容になっています。

他の記事にはないDPF・EGR故障の修理費用の相場や、2035年規制の正確な内容まで解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を書いた人

車買取メディア編集長。一括査定・オークション形式・ディーラー下取りを実際に比較検証してきました。

記事の執筆にあたっては、JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)の適正買取店認定基準、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)の査定基準、国土交通省の自動車登録情報、自動車公正取引協議会の公正競争規約を参考にしています。

目次

ディーゼル車のデメリット7選〜購入前に知っておくべき弱点〜

ディーゼル車にはガソリン車にはない特有のデメリットが存在します。

販売店では燃費やトルクなどメリットばかり説明されがちですが、デメリットを知らずに購入すると後悔する可能性が高いのが現実です。

ここでは購入前に必ず知っておくべき7つのデメリットを、具体的な数字とともに紹介していきます。

デメリット1. 車両価格がガソリン車より20〜50万円高い

ディーゼル車は同じ車種のガソリンモデルと比べて、車両本体価格が高く設定されています。

理由は、高圧に耐えるエンジンブロックやコモンレール式燃料噴射装置、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)などの排ガス浄化装置が必要だから。

車種ガソリン(税込)ディーゼル(税込)価格差
マツダ CX-5約281万円〜約323万円〜約30〜40万円
トヨタ ランドクルーザー250約520万円〜約570万円〜約50万円
トヨタ ハイラックスガソリン設定なし約407万円〜

この20〜50万円の価格差を燃料費の差額で回収できるかどうかが、ディーゼル車を選ぶ際の重要な判断ポイントになります。

年間走行距離が少ない人ほど元を取るのに時間がかかるため、維持費の損益分岐シミュレーションを必ず確認しておきましょう。

デメリット2. エンジン音と振動がガソリン車より大きい

ディーゼルエンジンは圧縮着火方式のため、「カラカラ」「ガラガラ」というディーゼルノック音が構造的に発生します。

最新のクリーンディーゼル技術により、以前と比べるとかなり静かにはなりました。

たとえばマツダのSKYACTIV-Dは、低圧縮比14.0:1の採用やナチュラル・サウンド・スムーザーという技術で、ガソリン車に近い静粛性を実現しています。

最新ディーゼルの改善ポイント。低圧縮比エンジン、ピエゾインジェクターによる精密噴射制御、遮音材の最適配置により、旧型ディーゼルとは比較にならないレベルまで騒音が低減されています。

ただし、アイドリング時や低回転域ではガソリン車との音の違いを感じる場面がまだ残っているのが正直なところ。

静粛性を最優先にしたい方は、必ず試乗して自分の許容範囲かどうか確認することをおすすめします。

デメリット3. DPFの煤詰まりリスクがある

DPF(ディーゼル微粒子フィルター)は排気ガス中の煤(PM)を捕集する装置で、すべてのクリーンディーゼル車に搭載されています。

通常走行であれば自動再生機能が働き、フィルターに溜まった煤を高温で燃焼・除去してくれます。

しかし、短距離走行やアイドリングの繰り返しでは排気温度が十分に上がらず、自動再生が完了しないまま煤が蓄積していくリスクがあるのです。

  • 煤が過剰に蓄積するとエンジン警告灯が点灯
  • 放置するとDPF交換が必要になり修理費が高額化
  • DPF再生中はアイドリング回転数が上がり燃費も悪化

DPFのトラブルは修理費用が5万〜20万円と高額になるケースもあるため、購入前に自分の走行パターンとの相性をよく考える必要があります。

デメリット4. 短距離走行メインだと不具合が起きやすい

ディーゼルエンジンは、高温・高圧で燃料を自己着火させる仕組みのため、エンジンが十分に温まるまでに時間がかかるという特性があります。

片道5km以下の短距離通勤を繰り返すような使い方では、エンジンが暖機完了する前に走行が終わってしまいます。

この状態が続くと、DPFの煤詰まりだけでなく、エンジンオイルの希釈や水分混入といったトラブルにもつながりかねません。

短距離走行で起きやすいトラブル
  • DPFの再生不良による煤の蓄積
  • EGRバルブへの煤堆積と固着
  • エンジンオイルへの燃料混入(オイル希釈)
  • バッテリーへの負荷増大

ディーゼル車の本領は、ある程度の距離を連続して走るシーンで発揮されるもの。

街乗りメインの方は、週に1回は20〜30分以上の連続走行を意識することで、これらのトラブルを予防できます。

デメリット5. アドブルー補充の手間とコストがかかる

アドブルー(AdBlue)とは、ディーゼルエンジンの排ガス中のNOx(窒素酸化物)を浄化するために使われる尿素水溶液のことです。

SCR(選択触媒還元)システムを搭載したディーゼル車では、走行に応じてアドブルーが消費され、定期的な補充が必要になります。

項目内容
消費量の目安約1,000km走行ごとに約1L
補充頻度年間10,000km走行で約10L
価格約200〜400円/L
年間コスト約2,000〜4,000円
補充場所ディーラー・ガソリンスタンド・カー用品店

年間コストは数千円程度と大きな負担ではないものの、アドブルーが空になるとエンジンが始動できなくなる車種もあるため注意が必要です。

なお、マツダのSKYACTIV-Dはアドブルー不要の設計になっており、独自の排ガス浄化技術を採用しています。

補充の手間を避けたい方は、マツダのディーゼルモデルも選択肢として検討する価値があるでしょう。

デメリット6. 寒冷地では軽油が凍結するリスクがある

軽油はガソリンと違い、低温になるとワックス成分が析出して流動性を失い、燃料フィルターの目詰まりやエンジン始動不良を引き起こすことがあります。

JIS K 2204規格では、軽油は流動点の違いにより5種類に分類されています。

種類流動点主な使用地域・時期
特1号+5℃以下夏季・温暖地
1号-2.5℃以下春秋季・温暖地
2号-7.5℃以下冬季・一般地域
3号-20℃以下冬季・寒冷地
特3号-30℃以下厳冬期・北海道

各地域のガソリンスタンドでは、その時期に適した種類の軽油が供給されるため、地元で給油している分にはトラブルは起きにくいでしょう。

問題は、温暖地で給油してからそのまま寒冷地へ移動する場合です。

冬場にスキーやレジャーで山間部に行く予定がある方は、現地で給油し直すことで凍結トラブルを防げます。

デメリット7. 将来の規制で資産価値が下がる可能性がある

日本政府はグリーン成長戦略のなかで、「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%」という目標を掲げています。

この方針により、ディーゼル車の将来的なリセールバリューへの影響を心配する声が増えているのも事実です。

ただし、ここで注意したいのは規制の正確な中身。

2035年規制のポイント。電動車にはBEV(電気自動車)だけでなく、HEV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)も含まれます。また「新車販売」の規制であり、中古車の売買や保有に制限はかかりません。

つまり、純粋なディーゼル車は2035年以降に新車販売ができなくなる可能性が高いですが、ディーゼルハイブリッドは電動車として分類される見込みです。

リセールバリューへの影響については、後半のセクションで詳しく解説しています。

カイトリ男

デメリット7つ、けっこうヘビーだな…でもメリットも知らないとフェアじゃないよね。次いこう

ディーゼル車のメリット5つ〜デメリットだけでは判断できない〜

デメリットだけ見るとディーゼル車を敬遠したくなるかもしれませんが、デメリットを上回るメリットがあるからこそ、多くのドライバーに選ばれ続けているのも事実です。

ここでは、ディーゼル車ならではの5つのメリットを紹介します。

メリット1. 燃費性能が高く燃料代が安い

ディーゼルエンジンは熱効率が高く、同クラスのガソリンエンジンと比べて燃費性能で約15〜30%上回るケースが一般的です。

さらに、燃料となる軽油はレギュラーガソリンよりも1Lあたり約15〜20円安いため、燃費の良さと燃料単価の安さのダブルメリットが得られます。

比較項目ディーゼルガソリン
CX-5 燃費(WLTC)17.4km/L14.6km/L
燃料単価(全国平均)約155円/L約175円/L
年間10,000km走行時の燃料代約89,080円約119,860円
年間の燃料代の差額約30,780円ディーゼルがお得

年間10,000km走行で約3万円の差が出るため、走行距離が多いほどディーゼルの燃費メリットを実感しやすくなります。

燃料価格は資源エネルギー庁の週次調査で最新の全国平均価格を確認できます。

メリット2. 低回転域のトルクが太く力強い走り

ディーゼルエンジンの最大の魅力は、低回転域から湧き上がる圧倒的なトルクにあります。

アクセルを軽く踏んだだけでグッと加速するため、高速道路の合流や追い越しでストレスを感じにくいのが特徴です。

たとえばマツダCX-5のSKYACTIV-D 2.2Lは最大トルク450N・m(45.9kgf・m)を発生し、ガソリン2.0Lモデルの213N・mの2倍以上のトルクを誇ります。

ディーゼルのトルクが活きるシーン。高速道路での追い越し、山道の登り坂、キャンプ道具を満載した状態での走行、トレーラーの牽引など、パワーが求められる場面でガソリン車との差を実感できます。

SUVやミニバンのような重い車体との相性が特に良く、車重が1,500kgを超える車種ではディーゼルの恩恵を受けやすいでしょう。

メリット3. 高速道路の長距離走行が得意

ディーゼルエンジンは一定速度での巡航時に効率が最も高くなるため、高速道路での長距離走行はまさに得意分野です。

高速道路ではWLTCモードの数値以上の実燃費が出ることも珍しくありません。

週末のレジャーや長距離通勤で高速道路を頻繁に利用する方にとっては、ガソリン車との燃料費の差をより大きく感じられるはずです。

  • 高速道路では実燃費がWLTCモードを上回ることも
  • 航続距離が長いため給油回数が少なくて済む
  • 低回転で十分なトルクが出るため高速巡航が楽

長距離走行が多い方ほど、ディーゼル車の強みを最大限に活かせるといえるでしょう。

メリット4. エコカー減税の対象になるモデルが多い

クリーンディーゼル車は、2030年度燃費基準の達成度に応じてエコカー減税(自動車重量税の減免)の対象となる場合があります。

国土交通省の情報によると、エコカー減税は2026年4月30日まで延長されており、燃費基準達成度に応じて25%〜100%の減税が適用されます。

ただし注意点として、以前はクリーンディーゼル車が一律で優遇されていましたが、現在は車種ごとの燃費基準達成度による個別判定に変わっています。

エコカー減税のポイント
  • 2030年度燃費基準+80%以上達成で免税(100%減税)
  • +60%達成で50%減税、基準達成で25%減税
  • 車種によって適用度合いが異なるため購入前にディーラーで確認

購入を検討している車種が減税対象かどうかは、国土交通省の減税対象自動車一覧で事前に確認しておくと安心です。

メリット5. リセールバリューが高い車種が多い

ディーゼル車はガソリン車と比べてリセールバリュー(残価率)が高い傾向にあります。

特にランドクルーザーやデリカD:5などの人気SUV・ミニバンでは、中古車市場での需要が安定しているため値崩れしにくいのが強み。

海外への輸出需要もあり、走行距離10万km超えでも高値がつくケースは珍しくありません。

  • ランドクルーザー:3年後残価率70%以上も
  • デリカD:5:ディーゼルモデルのみのため希少性が高い
  • CX-5ディーゼル:ガソリンモデルより残価率が高い傾向

車両価格が高い分、売却時の価格も高くなるため、実質的な負担は見た目の価格差ほど大きくならないケースも多いでしょう。

カイトリ男

メリットもなかなか強力じゃん。でも結局トータルで得なのか損なのか、数字で見ないとモヤモヤするわ

ディーゼル車の維持費をガソリン車と徹底比較〜年間コストはどっちが安いのか〜

ディーゼル車の最大の疑問は「トータルコストで本当にお得なのか」という点でしょう。

ここでは燃料代だけでなく、メンテナンスコストまで含めた年間維持費の比較と、損益分岐シミュレーションを具体的な数字でお見せします。

燃料代だけ見ると年間いくら違うのか

まずは純粋な燃料代の差から見ていきましょう。

マツダCX-5をモデルケースとして、年間走行距離別の燃料代を比較します。

年間走行距離ディーゼル燃料代ガソリン燃料代年間差額
5,000km約44,540円約59,930円約15,390円
10,000km約89,080円約119,860円約30,780円
15,000km約133,620円約179,790円約46,170円
20,000km約178,160円約239,720円約61,560円

※ ディーゼル:WLTC燃費17.4km/L、軽油155円/L、ガソリン:WLTC燃費14.6km/L、レギュラー175円/Lで計算

年間10,000km走行で約3万円、20,000km走行なら約6万円以上の差が出る計算です。

オイル交換・アドブルー込みのトータルコストは

燃料代の差だけでなく、ディーゼル車特有のメンテナンスコストも加味して比較する必要があります。

メンテナンス項目ディーゼルガソリン
オイル交換頻度10,000km/年1回15,000km/年1回
オイル交換費用(1回)約7,000〜10,000円約4,000〜7,000円
アドブルー年間約2,000〜4,000円不要
追加コスト合計(年間)約5,000〜8,000円多い

ディーゼル車はDPF対応の低灰分オイル(DL-1規格)が必要で、ガソリン車用のオイルよりも1回あたり2,000〜3,000円ほど高いのが一般的です。

メンテナンスコストを差し引いても、年間10,000km以上走る方であれば燃料代の差額でカバーできる水準です。

年間走行距離別の損益分岐シミュレーション

車両価格差を燃料代の差額で何年で回収できるのか、損益分岐のシミュレーションを行いました。

CX-5の場合、ガソリンモデルとの車両価格差は約35万円で計算しています。

年間走行距離年間お得額(燃料差−メンテ差)価格差35万円の回収年数判定
5,000km約8,000円約44年× 元が取れない
10,000km約23,000円約15年△ ギリギリ
15,000km約38,000円約9年○ 回収可能
20,000km約54,000円約6.5年◎ 5〜7年で回収

結論として、年間15,000km以上走る方であれば、7〜9年の保有で車両価格差を燃料代の差額で回収できる計算になります。

年間10,000km未満の方は、純粋なコストメリットよりも走りの力強さやフィーリングに価値を感じるかどうかで判断したほうがよいでしょう。

カイトリ男

年間15,000km以上走るなら損しないってことか。でもDPFとか壊れたらどうなるの…修理費が怖い

DPF・EGRトラブルの実態と修理費用〜故障したらいくらかかるのか〜

ディーゼル車特有のリスクとして見逃せないのが、DPFやEGR関連のトラブルです。

ここでは実際の修理費用の相場と、トラブルを防ぐための具体的な対策を解説します。

DPFの煤詰まり:修理費5万〜20万円の覚悟が必要

DPFの煤詰まりが進行して自動再生では対応できなくなった場合、ディーラーでの強制再生やDPF本体の交換が必要になります。

修理内容費用の目安
ディーラーでの強制再生約5,000〜15,000円
DPF洗浄約3万〜8万円
DPF本体交換約15万〜30万円
インジェクター交換(4本)約20万〜35万円

DPF本体の交換となると部品代だけで15万〜30万円が相場で、工賃を含めるとさらに高額になります。

マツダはSKYACTIV-Dの煤堆積問題に対し、保証延長プログラムを実施しているため、対象車は無償修理が受けられる場合もあります。

EGRバルブ故障:放置するとエンジン不調に直結

EGR(排ガス再循環装置)は、排気ガスの一部を吸気側に戻すことでNOxの発生を抑える装置です。

しかし排気ガス中の煤がEGRバルブに堆積すると、バルブが固着して開閉不良を起こすことがあります。

実際に国土交通省のリコール情報にも、マツダCX-5や三菱デリカD:5のEGRバルブ煤堆積に関するリコールが複数届出されています。

修理内容費用の目安
EGRバルブ交換約5万〜15万円
EGRクーラー交換約8万〜20万円
ターボチャージャー交換約30万〜50万円

リコール対象であれば無償修理が受けられますが、保証期間を過ぎてからの故障は全額自己負担となるため注意が必要です。

トラブルを防ぐための乗り方とメンテナンス術

DPFやEGRのトラブルは、日常の乗り方を少し意識するだけで大幅にリスクを下げられます。

ディーゼル車のトラブル予防チェックリスト
  • 週に1回は20〜30分以上の連続走行をする
  • DPF対応オイル(DL-1規格)を必ず使用する
  • オイル交換サイクルを守る(10,000kmまたは1年ごと)
  • DPF再生中にエンジンを切らない
  • メーカー延長保証への加入を検討する

特に重要なのは、定期的に排気温度を上げる走行を心がけること。

高額修理のリスクに備えるなら、トヨタの「保証がつくしプラン」やマツダの「延長保証」への加入も有効な手段です。

カイトリ男

修理費ヤバいけど、予防法がちゃんとあるのは安心材料だな。で、自分にディーゼルは合うのか合わないのか…ハッキリさせてほしい

ディーゼル車を買って後悔する人の特徴〜こんな使い方ならやめたほうがいい〜

ディーゼル車のデメリットを踏まえて、「この使い方なら後悔する可能性が高い」というパターンを具体的に紹介します。

自分に当てはまるかどうか、チェックしてみてください。

年間走行距離5,000km以下のチョイ乗りメイン

年間走行距離が5,000km以下の方は、車両価格差を燃料代で回収するのがほぼ不可能です。

先ほどのシミュレーションでも、年間5,000km走行では価格差の回収に40年以上かかるという結果でした。

さらに、走行距離が少ないとDPFの自動再生が正常に作動しにくくなり、トラブルリスクも高まります。

年間5,000km以下の方へのおすすめ。コスト面ではガソリン車、環境面を重視するならハイブリッド車が最適な選択肢になるでしょう。

片道5km以下の短距離通勤がほとんど

毎日の通勤が片道5km以下で、休日もほぼ近所の買い物程度という使い方は、ディーゼル車にとって最も苦手なシチュエーションです。

エンジンが暖機完了する前にエンジンを切ることになるため、煤の蓄積やオイル希釈が加速しやすくなります。

どうしてもディーゼルを選びたい場合は、週末に高速道路を走るなど意識的に長距離走行の機会を作ることが大切です。

  • 片道5km以下の通勤ではエンジンが十分に温まらない
  • DPFの再生サイクルが正常に回らず煤が蓄積
  • 結果的にメンテナンス費用が想定以上にかかるケースも

静粛性を最優先にしたい人

クリーンディーゼルの静粛性はかなり向上していますが、それでもガソリン車やハイブリッド車と比べると、アイドリング時のエンジン音や振動には差があるのが現実です。

特にエンジン始動直後の冷間時は、ディーゼル特有のノック音が気になる方もいるでしょう。

車内の静粛性を何より重視する方には、ハイブリッド車やEVのほうが満足度が高い選択になるはず。

カイトリ男

逆にディーゼル向きの人ってどんな人なの?自分が当てはまるか知りたい

ディーゼル車を買っても後悔しない人の特徴〜向いている人の条件とは〜

デメリットを把握した上でも、ディーゼル車を選ぶ価値が十分にある人のパターンを紹介します。

年間走行距離1万km以上のロングドライバー

年間走行距離が10,000kmを超える方は、ディーゼル車の燃費メリットを十分に享受できます。

15,000km以上走るなら、7〜9年で車両価格差を回収でき、それ以降は純粋にディーゼルのほうがお得になる計算です。

長距離を走る方ほど、DPFの自動再生も正常に働きやすいため、トラブルリスクも低くなるという好循環が生まれます。

高速道路や郊外の走行が多い人

高速道路や信号の少ない郊外道路を走る機会が多い方は、ディーゼル車のメリットを最大限に引き出せます。

一定速度での巡航が多ければカタログ燃費を超える実燃費を記録することも可能です。

排気温度も十分に上がるため、DPFの煤詰まりリスクも低く、まさにディーゼルの理想的な使い方といえるでしょう。

SUVやミニバンでパワフルな走りを求める人

車重が1,500kgを超えるSUVやミニバンに乗る方にとって、ディーゼルエンジンの低速トルクは非常に魅力的です。

家族や荷物を満載した状態でも、アクセルを軽く踏むだけで力強い加速が得られます。

キャンプやアウトドアが趣味で重い荷物を積む機会が多い方には、ディーゼルのトルク感が大きな安心材料になるはずです。

カイトリ男

ガソリン、ハイブリッド、EVもあるけど、結局どれが自分に合ってるの?横並びで比較してほしい

ディーゼル車とガソリン車・ハイブリッド車・EVを比較〜どれを選ぶべきか〜

ディーゼル車のメリット・デメリットを理解した上で、他のパワートレインとも横並びで比較してみましょう。

自分の用途に最適な選択肢がどれなのか、一目でわかる比較表を用意しました。

4パワートレインのスペック比較表

比較項目ガソリンディーゼルハイブリッドEV
車両価格安いやや高いやや高い高い
燃料代(維持費)普通安いかなり安い非常に安い
トルク(力強さ)普通非常に太いモーター補助瞬発力あり
航続距離長い非常に長い長い短い
静粛性普通やや劣る静か非常に静か
メンテナンスコスト低いやや高い低い低い
リセールバリュー普通高い傾向高い不安定
充電インフラ不要不要不要必要

それぞれのパワートレインに得意・不得意があり、万能な選択肢は存在しないのが現実です。

日本政府はBEV一辺倒ではなく「マルチパスウェイ戦略」として、HEV・PHEV・水素・合成燃料など多様な選択肢でカーボンニュートラルを目指しています。

用途別おすすめパワートレイン早見表

あなたの使い方おすすめパワートレイン
年間1.5万km以上+高速道路メインディーゼル
街乗り中心+年間1万km以下ハイブリッド or ガソリン
通勤距離が往復50km以内で自宅充電可EV
SUVで長距離+パワー重視ディーゼル
とにかく静かに走りたいEV or ハイブリッド
初期費用を抑えたいガソリン

自分の年間走行距離・主な走行シーン・予算・優先事項を整理すれば、自分に合ったパワートレインが見えてきます。

カイトリ男

比較表わかりやすい。あと気になるのは2035年の規制ってやつ…ディーゼル買ったら損するの?

ディーゼル車の将来性〜2035年規制とリセールバリューへの影響〜

ディーゼル車を検討する上で避けて通れないのが、将来の規制動向とリセールバリューへの影響です。

ここでは2035年規制の正確な中身と、今ディーゼルを買った場合の将来的な資産価値について整理します。

2035年規制の正確な中身:ディーゼル車は本当に販売禁止になるのか

経済産業省のグリーン成長戦略によると、「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%」が目標として掲げられています。

ここでいう「電動車」にはハイブリッド(HEV)も含まれるのが重要なポイントです。

2035年規制で押さえるべき3つのポイント
  • 電動車=BEV・PHEV・HEV・FCVの4種類が対象
  • 純粋なディーゼル車は新車販売ができなくなる可能性が高い
  • 中古車の売買・保有に制限はかからない

つまり「ディーゼル車に乗れなくなる」わけではなく、「新車が買えなくなる可能性がある」という話です。

また、ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせた「ディーゼルハイブリッド」が登場すれば、HEVとして電動車に分類されるため販売を継続できる可能性もあります。

リセールバリューは今後どうなるのか

2035年規制を見据えると、純粋なディーゼル車のリセールバリューは長期的に影響を受ける可能性があります。

ただし現時点では、人気車種のディーゼルモデルはむしろガソリン車より高値で取引されているケースが多いのも事実です。

  • ランドクルーザー:海外輸出需要が強く残価率は依然高い
  • デリカD:5:ディーゼルのみの設定で希少性がプラスに
  • CX-5:中古市場でも安定した人気を維持

5〜7年で乗り換えるサイクルであれば、2035年規制の影響を大きく受ける前に売却できるため、リセールバリューへの心配は限定的でしょう。

10年以上の長期保有を考えている方は、規制動向を注視しながら判断することをおすすめします。

カイトリ男

5〜7年で乗り換えるなら問題なさそう。最後に細かい疑問もスッキリさせたいな

ディーゼル車のデメリットでよくある質問

ディーゼル車のデメリットに関して、よく寄せられる質問にまとめてお答えします。

ディーゼル車は壊れやすいって本当ですか

エンジン本体はガソリンエンジンより頑丈に作られていますが、DPFやEGRなどの排ガス浄化装置にトラブルが起きやすい傾向があります。短距離走行を避け、定期的なメンテナンスを行えばリスクを大幅に下げられます。

ディーゼル車に10年以上乗ることはできますか

可能です。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば20万km以上走れるケースも珍しくありません。ただし、DPFやインジェクターの経年劣化による交換費用は見込んでおく必要があります。

アドブルーが切れたらどうなりますか

アドブルーが空になると、排ガス規制値を満たせなくなるため、エンジンの再始動ができなくなる車種があります。残量警告が出たら早めに補充しましょう。なお、マツダのSKYACTIV-Dはアドブルー不要です。

ディーゼル車はガソリンスタンドで困ることはありますか

軽油はほぼすべてのガソリンスタンドで取り扱っているため、給油に困ることはありません。ただし、セルフスタンドで誤ってレギュラーガソリンを入れるとエンジンが故障するため、必ず「軽油」のノズルを選んでください。

ディーゼル車は環境に悪いのですか

最新のクリーンディーゼル車はDPFやSCRなどの排ガス浄化技術により、CO2排出量はガソリン車より少なく、PMやNOxも規制値を大幅にクリアしています。旧型ディーゼルのイメージとは大きく異なります。

カイトリ男

疑問が全部クリアになった。あとはまとめを読んで決断するだけだ

【まとめ】ディーゼル車のデメリットを把握して後悔しない車選びをしよう

この記事では、ディーゼル車のデメリット7選を中心に、メリット・維持費比較・向いている人の条件まで徹底的に解説してきました。

この記事のまとめ
  • ディーゼル車のデメリットは車両価格の高さ・騒音・DPFリスク・短距離走行の不向き・アドブルー・寒冷地凍結・将来規制の7つ
  • 年間走行距離15,000km以上なら7〜9年で車両価格差を回収できる
  • DPF・EGR故障の修理費は5万〜30万円だが予防策で大幅にリスク低減可能
  • 高速道路・長距離走行が多い人ほどディーゼルのメリットを享受できる
  • 2035年規制は新車販売の話であり、中古車の保有・売買には影響しない

ディーゼル車は「誰にでもおすすめ」とは言えませんが、自分の走行パターンに合っていれば、ガソリン車やハイブリッド車にはない満足感を得られる選択肢です。

大切なのは、デメリットを正しく理解した上で「自分の使い方に合うかどうか」で判断すること

この記事の内容を参考に、後悔しない車選びをしていただけたら嬉しいです。

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